私は学生の頃から消化器内科に興味があり、初期研修で内視鏡を経験したことで、その気持ちが一層固まりました。今は内視鏡モデルも進歩してきているため、ルーチンの内視鏡手技は早い段階で獲得することができます。後期研修では内視鏡が少しずつ上達していく過程に面白さを感じ、上部・下部の検査が安定してできるようになってからは、EMRやESDなどの治療内視鏡、ERCP、超音波内視鏡、腹部超音波を用いた検査・治療、TACEといった、より高度な手技を経験するようになりました。診断から治療まで一貫して関われることに、今も大きなやりがいを感じています。当医局では専門医プログラムに則った研修体制が整っており、消化器内科医として必要な専門医資格を着実に取得できる点も大きな魅力だと思います。
後期研修3年目に大学へ戻り、翌年に第一子を出産いたしました。妊娠中の勤務面でのご配慮から産休・育休、復帰時のサポートに至るまで、医局の先生方には本当に手厚く支えていただきました。育休からの復帰と同時に大学院へ進学し、現在は基礎研究を主軸に、臨床業務にも携わりながら、学会発表や論文執筆にも取り組んでいます。
女性医師にとって、出産や育児を含むライフイベントとキャリアの両立は大きな関心事だと思います。私自身も多くの不安を抱えていましたが、周囲の理解と夫の協力に支えられ、自分のペースで一歩ずつ歩んでこられました。両親が遠方に住んでいるため、日々の子育ては夫婦2人で担っており、子どもの急な発熱でお迎えに向かうこともあります。そうした状況でも業務面で柔軟に配慮していただけるおかげで、研究・臨床・子育てを無理なく両立し、充実した毎日を送ることができています。ライフステージが変わっても変わらず働き続けられる場があることを、日々ありがたく感じています。これから進路を考える女性の先生方にとって、一つの経験談としてご参考になれば幸いです。

