教授ごあいさつ

正木 勉
教授正木 勉Tsutomu Masaki

心のこもった(思いやりのハート)
確かな技術(卓越したアート)で、
切らずに治す

消化器・神経内科(旧第三内科)は、消化器疾患と神経疾患の2つの分野を担当しております。消化器内科領域は、消化管、肝、胆、膵と対象臓器が多く、疾患の種類も良性疾患から悪性の癌に至るまで幅広く、あるいは緊急性を要する劇症肝炎、急性化膿性胆肝炎、消化管出血から、経過の長いウイルス性慢性肝炎や炎症性腸疾患のようなものまで非常に多彩であります。また、神経領域の疾患は難治性が多く、その病状も長期にわたる場合が少なくありません。当講座は、このような多彩な対象疾患に対し、患者の病態に応じた最適の診断、最良の治療を目指しております。

消化器部門においては、肝臓、胆膵、消化管の3グループで構成して検査、治療にあたり、患者の病態の必要性に応じてグループ間で綿密な連携をとりながら診療を行なっております。どのグループにおいても、「心のこもった(思いやりのハート)確かな技術(卓越したアート)で、切らずに治す」をモットーに、最小限度の侵襲で(患者に優しい治療)最大の効果をあげることを目標に、難治性癌患者に対し一丸となったチーム医療を施したいと考えています。具体的に言うならば、適応を慎重に選んだ上で内科的インターベーションの手技を用いて治療していくことを最大の治療目標にしております。

神経内科部門おきましては、当講座は、香川県の唯一の日本神経学会認定教育施設であり、神経専門医を取得できる体制を確立しており、神経難病に対する高度先進医療技術も積極的に行なっております。また、神経チームの充実を図るため、リーダーとなる人材の育成にも力を注いでおります。平成24年度からは、県の寄付講座である神経難病講座も開設され、さらなる神経部門の充実がなされています。

教室運営においては、消化器部門と神経部門において垣根がなく、たゆまぬリサーチマインドに根ざした臨床に強い教室にしていきたいと考えております。また、教室の臨床、研究領域で得られた新知見は、世界に発信させるようにし、常に高みを目指す教室にしていきたいと考えています。消化器疾患、神経疾患の研究、臨床に興味のある医学生、医師は、いつでも入局を歓迎いたします。入局希望者は、教授室まで、いつでもお越しください。