私が消化器内科を志したのは、研修医でローテートした際、食道から大腸、そして肝・胆・膵に至るまで、幅広い臓器を対象に自らの手で検査し、そのまま治療まで完結できるという診療の力強さに強く惹かれたのがきっかけです。
後期研修では県内の市中病院で一般消化器診療の基礎を勉強させていただきました。腹部超音波や内視鏡検査等のスキルを幅広く習得する中で、特に私の心を捉えたのが胆膵領域でした。近年、目覚ましい発展を遂げているEUS(超音波内視鏡)関連の手技や、高齢化社会においてニーズが高く、緊急を要する胆道感染症に対し劇的な治療効果が得られるERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)の奥深さに触れ、この分野のスペシャリストになりたいという気持ちが強くなりました。
キャリアを深めたいという情熱の一方で、私には大切にしたい存在があります。外科医師である妻と、現在2歳になる子供です。私と妻はどちらも他県出身であり、共働きの医師家庭として、育児と仕事をどう両立させるかは大きな課題でした。
私が最も感謝しているのは、子供の成長や家庭環境を重視したいという希望に対し、小原教授をはじめ当教室の先生方が柔軟に業務を調整してくださった点です。個々のライフステージに対する理解が深く、組織としてバックアップしてくださいました。現在、私は週に2日程度重点的に内視鏡業務に従事し、高度な胆膵内視鏡手技の基礎を学ばせていただき、残りの日にちは基礎分野の研究を進めながら家庭での時間も十分に取らせていただき、妻と協力しながら育児に励んでいます。「専門医として技術を習得したい、しかし父として、夫としての人生も大切にしたい」という悩みは、現代の医師にとって共通の課題です。香川大学の消化器・神経内科には、その両立を支えてくれる土壌があります。
他県出身者や育児中の医師であっても、温かく迎え入れ、それぞれの目指す専門医像を応援してくれる当教室で、ぜひ一緒に働いてみませんか。皆さんと切磋琢磨できる日を楽しみにしています。

