大浦 杏子

大浦 杏子
大浦 杏子消化器内科(肝臓グループ)(香川大学 2010年卒)

学会発表や論文作成の際に正木教授自らご指導いただけるのも当教室の特徴であり、自分の仕事を形に残せるように、日々努力しています。

私は元々他科を志望しておりましたが、初期研修で消化器内科をローテートした際に上部消化管内視鏡や腹部エコー検査を経験し、手技自体を習得するのが楽しく、病気をこの目で発見・診断できる事にやりがいを感じたのが、消化器内科医を志した一番の動機です。また消化器内科の関わる疾患は消化管・肝・胆膵分野と非常に幅広く、そのためか、実に多様なタイプの医師が集まっています。考え方も様々で、日々活発なディスカッションが行われており、明るく気取らない医局の雰囲気も入局の後押しになりました。当教室や関連病院にはベテランから中堅、若手と多くの先生方が所属しており、各々の立場からアドバイスしていただけたのも大変参考になりました。

後期研修の基本方針は、まず3年間で一般的な消化器疾患の診療にあたり、一通りの消化器内視鏡・超音波関連手技を取得する事です。消化器内視鏡検査では上部内視鏡モデル、次にセデーション下の症例、そして通常症例と進み、上部内視鏡の経験件数が増えてくると下部内視鏡、超音波内視鏡、ERCP、内視鏡治療と経験を積むことができました。担当した患者さんに「今日の検査は楽だった」と言っていただけた時や、初めて難しい処置を完遂できた時には、消化器内科を志して良かったとしみじみ感じる瞬間でした。また日本内科学会・日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会・日本肝臓病学会専門医の資格取得を念頭に置いた研修プログラムが組まれており、後期研修を通じて効率的に必要な知識・手技を身に着けることができました。

現在、私は肝臓グループの一員として肝疾患に重きを置いた診療を行っており、より専門分野を突き詰めて学びたいと考えています。学術的にも消化器病学に興味を持つようになり、最近では新しく基礎研究にも意欲的に取り組むようになりました。ありがたい事に、学会発表や論文作成の際に正木教授自らご指導いただけるのも当教室の特徴であり、自分の仕事を形に残せるように、日々努力しています。

消化器疾患、内視鏡検査・治療に興味がある先生方は、是非一度見学にいらしてください。スタッフ一同、心よりお待ちしております!