土居 智和

土居 智和
土居 智和脳神経内科(香川大学 2015年卒)

神経内科は、じっくり考えるのが好きな人にお勧めです。

僕は、元々研究者で脳の基礎研究をしていました。研究者時代の知識と興味が臨床に繋がることを期待して神経内科に進んだのですが、、、まだまだ繋がってないです。今は病棟業務でいっぱいいっぱいです。研究のことを考える余裕が出てくるのは何時になることやら。

研修医時代では、担当患者さんそれぞれに対して、毎日の回診でどのような神経学的所見をとろうか考えるのが好きでした。筋力低下の患者さんには徒手筋力テストをして、しびれの患者さんにはしびれの範囲や性状を尋ねて、というように。1つの診療科の中で、毎日の回診でバリエーションがでるのは、神経内科ならではと思います。腰椎穿刺を毎週のように施行できる機会にも恵まれ、他の内科では敬遠しがちな腰椎穿刺を抵抗感なくできるようになりました。週に2-3回は神経内科全体で食堂に行く機会もあり、リラックスした状態で雑談する機会もありました。

神経内科の魅力は、病歴と神経学的所見だけで、ほぼ診断ができることです。他院の内科初診外来をしていたときに、内科の先生から相談がありました。肺炎を治療しても呼吸が良くならないのだが重症筋無力症ではないか、神経内科として診察してほしいという依頼です。その時は入局して1ヶ月も経っておらず、神経内科としての診察ができるのか自信がないまま病室に入って、とりあえず神経学的所見をとりはじめました。腕の線維束性収縮を見つけたときに、これは筋萎縮性側索硬化症だ! と閃き、よくよく見ると典型的な筋萎縮もあり、「筋萎縮性側索硬化症と思うので、すぐに大学に連れて帰って精査します」と言うことができました。この時は活躍したなあと達成感がありました。

神経内科は、じっくり考えるのが好きな人にお勧めです。患者さんを診察して、どこに病変があるか推測して、どんな検査をオーダーしたら診断につながるか調べて。まだまだ僕も、そんなに論理的に考えるのは出来ていませんが、一緒に頑張っていきましょう。